小説「バター」2
バター
佐王は山の中にいる。
あの、なんというか、
この、
あの、
黒い仮面をつけた人が
こちらにくる。
あわてて目をそらし、
顔を3方向にすばやく
動かす。
「君」
話しかけられた。
佐王にだ。
殺されるわけではあるまい。
悪人なら白い仮面だろうから。
バター
佐王は山の中にいる。
あの、なんというか、
この、
あの、
黒い仮面をつけた人が
こちらにくる。
あわてて目をそらし、
顔を3方向にすばやく
動かす。
「君」
話しかけられた。
佐王にだ。
殺されるわけではあるまい。
悪人なら白い仮面だろうから。