小説「バター」1

バター

佐王はいう。
「明日・・・・
いろいろと、
予定はある。
いろいろとあるのだろう、
物品は。
しかし・・・・」
そのとおり、いろいろと
あるのだろう・・・
とはいえ、
なんとなく・・・・
いや、
そうかもしれない。
佐王はコップの水をのんだ。
ホットドッグを食おう。


山の中。
佐王は追われているわけではない。
富士山より高い山は日本ではタブーだ、
なぜならば・・・・実質的に
ここが一番だが・・・歴史的に
もごもごもご・・・
ここが日本で一番高いのだが
もごもごもご・・・・
富士山ではゆで卵はできぬというが
ここでももちろんできないのさっ。


なにせ、夢という基準ですら
一番ですからなあ。
鷹より強い鳥、くらいならいいだろうが。
茄子よりもうまいのが
この、フィリピン産の野菜だ。
リュックサックに大量にもってきた。
夢のなかで一番のものは代替不能である。
だからといって、
もごもご、
まあ、いいけど。